勝手な正義

 SNS上で見かける自称リベラルという人々は、国籍や人種など本人に変えることのできない事項に基づく差別については徹底的に反対する。それは正しいし潔いとも思っているが、そうして公平な世の中を主張する割に、自分たちで悪と認定した人物や組織に対しては、一切の躊躇も恥もなくとことん攻撃し、批判し、嫌がらせも行い、さらにそれらを「戦功」のように吹聴する。

 なんのことはない。差別差別と騒がれる普通の人が萎縮し我慢している間、彼らは自己認定した攻撃対象を相手に好き放題攻撃しているだけだ。そういう状況が、もうネット上では見透かされている。そのことに彼らはいつ気づくのだろうか。いやその前に自身の行いが「勝手な正義」でしかないことにいつになったら気づいてくれるのだろう。